先週は遂に本格的な寒さが到来、やっと冬らしくなってきました。
火曜日は野球場整備でしたが、翌朝冷え込んで霜が降りそうな気配だったので、最後にフィールド部分に塩カルを撒きました。もちろん今冬初です。事前に塩カルを撒いておけば、霜が降りてもそこだけ凍らず、日の出とともに水分の蒸発が始まって、9時頃にはそれほど問題なく野球場を使用することができます。逆に塩カルを撒かないとどうなるかというと、霜が降りて凍った土が、日の出とともに徐々に融け始め、水分で土面がグチャグチャになった頃に人が足を踏み入れることになります。そして、フィールドは足跡で傷み、人々はドロドロになって、大変面倒なことになるのです。
よって、普通、霜が降りた日は、少なくとも午前中は野球場の使用中止をお願いすることになります。しかし、凍っているフィールドは遠目には美しく整って見えるので、お客さまは、何も問題ないじゃないか、大丈夫だから使わせろと言ってきます。ま、ずっと楽しみにしてきて、せっかく仲間も集まったのに、雨が降ってるわけでも降ったわけでもないのに使えませんと言われても、納得いかないのは最もです。これからグラウンドがドロドロになるからと言われても、ピンと来ない、意味がわからないのですね。
ところが、一度そうやって使ってみて、実際自らドロドロになってみると、言われたことの意味がやっと理解できるようになります。凍って表面美しいフィールドは、歩いてみるとガチガチに固くて足に痛く、時間とともに水分が融け出すと今度はぬかるんで、野球どころではなくなるのです。
もちろん、私たちも出来るだけのことをして、お客さまに野球場を使っていただけるよう努力するわけですが、その策の一つが事前の塩カル撒きです。今回は他のいろいろな条件もすべて揃ってうまく行き、翌日無事、野球場を快適に使っていただくことができました。めでたし、めでたし。
さてとこの塩カル撒き、実は今年から新兵器が登場して、作業がとっても楽になりました。新兵器とは「マルチ散布機」、乳母車のようなものに種とか肥料とか土とか、撒きたいものを入れて、押して歩くだけで程良く撒き散らしてくれる機械です。これを使って、ピッチャーマウンド、バッターボックス、1塁、2塁、3塁とそれを結ぶライン、そして2つのダグアウトの前に、 25kg入り塩カルを全部で15袋撒きました。今までは一輪車などで運び、そこからスコップで手撒きしていたので、時間はかかるし、疲れるし、均等に撒けないしで、塩カル撒きはかなりの重労働でした。それが今回は、40分くらいで終わってしまったのです。正直、気が抜けましたね。アレレ、え〜、もう終わっちゃうよ〜って感じでした。これからは塩カル撒きも、気軽な作業となりました、道具はホントに大事、ありがたいですね。