先日の9月11日 3.11と9.11 を振り返るような似たようなテレビ番組が 多かった。 この日の午後2時46分 僕は 家族と 復興を果たしたイタリアンレストランに居た。 そこは 僕が 「僕が 今 できる事」として この夏 情熱を傾けた現場だ。 3.11 僕の店が こんな風になっていた時 このレストランは 液状化により建物ごと 気持ち悪いほど 曲がってしまった。 中も 外も ほとんど壊れていない。 でも まったく 使えない。 どうする? 家を 移動することになった。これを 「曳き家」という。 基礎を 別の場所に作り直し 大移動!めったに 見られるものじゃない 職人さんたちの腕に感心しながら 見事 大移動成功 手前に移っているのは 前の基礎。 家の向きが 90度変わっています。 僕が前に作ったガーデンルームは 大移動の前に 解体しました。 材料は 歪み 再生不可能かなと 思いましたが ほとんど 再利用できそうです。 かくして オープンギリギリの9月9日まで 掛かりましたが このようになりました。 看板も 新しくなりました。 ガーデンルームも 裏面から 目立つ表面に場所を変え オープンカフェ的な位置づけとなって 復活! 半年ぶりの再開に 多くのなじみ客が お祝いに駆けつけ 店は 大にぎわい オーナーも 涙ぐみながらの接客です。 これは 僕の仕事です。ボランティアではないです。「復興のお手伝い」には 寄付やボランティアのイメージが 付きまといますが 無理かなと思われたスケジュールになんとか間に合わせた 今回の仕事に 僕は 胸を張りたいです。そして 「マジで おいしい!」とローストビーフに かぶりつく長男を見て このお店のこれからの繁盛が 想像でき とても うれしく思いました。 このお店からの帰り道 いままで どうしても 目を背けてきた海沿いの通りを はじめて 通ってきました。 津波により 多くの被害者を出した場所です。 更地になった場所には 東北と同じように 雑草が 生えています。 多くのお店があった通りにも 更地や廃業したお店が たくさんありました。 「元気に仕事ができて ありがてぇなぁ」 胸が つまりました。