自分が 想ったように 作れる現場って 実際 少ない。 だって 僕らは 芸術家じゃないからね。お客さんがあって はじめて成り立つ商売。 でも 時々 信頼してくれるお客さんから 「好きなように プランニングして」と お願いされる時もある。 うらやましーと 思いますか?うれしい反面 戸惑いもあるんだよね。 今回は そんな現場のお話。 依頼された現場は これ[画像] 住宅地の一角。 お客さんの隣りの家が 空家になったので 買ったそうです。家は 解体し 更地にしたのですが さあ どうする 「好きに考えて」と言われても 自分の庭ではないからなあ〜 すっごい悩むよねえ お客さんの嗜好・体力・年齢・周囲の環境・日当たり・収納・管理方法・使い勝手・作る時のコスト・ランニングコスト 家からの導線 自分の持っている技術 などなど いつもより 検討する事項がたくさんです。 ひとりで 悶々と 考えます。大抵 昼間は 考えられません。オーバーヒートしそうになりながら 気がつくと 夜が明けます。 徹夜しようが ドカ食いしようが 僕の勝手です。自分の仕事に対するプライドの問題です。 「好きにして」は 実は 大変 怖いセリフなのです。 さてさて そんなこんなで プランができる。一応 コンピューターグラフィックで シュミレーションするのだけれど お客さんの理解度は いまひとつ。でも 「頑張りますよ 素敵にしますよ」で 押し切る。もう それしかない こんな現場になりました。[画像] 駐車場は 隠しました。全部 土では 管理が大変だろうと思い 広めの園路をつくっています。背の高いヤマボウシを中心に 回遊型にしてありますが その一角に ガゼボ(洋風あずまや)をつくっています。庭のフォーカルポイントにもなっていますね。 [画像] 友達の大工さんが 作ってくれました。ホント 彼は 器用で 頼りがいがあります。 [画像] お客さんが どんどん 付加価値を高めてくれています。これが 高まるほど 仕事をした甲斐があるってものです。 [画像] 去年のブログでも 紹介した部分です。植木も しっかりしてきました。 [画像] 有難うございました また 季節ごとに 見させていただきます。