“版築工”この現場を始めるまで聞いた事すら無かった言葉でした。 聞いた事ない=やり方わからない!からのスタートです。 簡単に言うと、土:消石灰:砂利の混合土で現代版土セメントです。 ここからのスタートです。 大粒の土はNGな為、まずは山土のふるいかけ作業。 土も敦賀、滋賀、そして一乗谷の山土と3種類用意。 そして、サンプル施工。 3種類の土+消石灰+砂利のいろんな割合のサンプル施工をしました。 県内外から遺跡を研究されてる先生や役所関係の方が来られての 委員会で、一乗谷の土がベスト!だと言う結論がくだされました。 さあ施工です。 でも、作業現場は朝倉氏遺跡の中!既存の石等を動かしたり 痛める事はもちろん厳禁!そんな中での作業開始! 一段ずつ板をあてて中に版築をしていきます。 そして、ひたすら叩いて締めるのみ! 何かの建物?て位、異様な光景です。 板を外すと見事に固まって版築の完成です。 そして、この段を埋める様にして法面を整形していきます。 最後に植生マットを張って完成です。 作業現場では、これだけ機械や重機類が発達したご時世で、 土、石灰、砂利を撹拌するのにミキサーや発電機を使用しましたが、 それ以外はほぼ人力作業! 先人の人達は、このような事を日常してたかと思うと、本当に頭が下がります。 と共にいい勉強をさせてもらった現場でもありました。