剪定した葉っぱなどが、隣接するお宅に落ちるような時は、
あらかじめ、お隣さんの了解を得て、掃除に入らせてもらうことになります。
「お隣に落ち葉が入っちゃいけんけん、しっかり切っとってや」というお客さんのリクエストはよくあります。
植栽工事の段階で、特に家の密集する住宅地では、
伸びて大きくなることを想定し、手入れも考慮に入れて植え込むことにしています。
が、場所によっては、周囲の環境ががらりと変わり、
かつて畑だったところに大きなマンションが建ったり、隣のおうちが建てかえられて、以前はよく日が差し込んでいた庭に、隣家の壁が迫っていたり、いろんな変化があるものです。
今日の現場は、一メートルほど段差のある(こちら側が高くなっている)隣家との境界に、イチョウ、ゲッケイジュ、マサキ、ツバキなどが植えられ、足下には、ササやツルニチニチソウがはびこるお庭でした。
しかも、フェンスやブロック塀もない敷地すれすれに植栽が展開し、「生け垣」そのまんま、なわけです。
で、ここのお隣さんに挨拶にいくわけですが、何年か前、
「植木なんか、敷地の中にあるもんでしょ。こんな境目には塀だけにするのが普通でしょ。うちのまわりは塀だけにしてるわよ」
とチクリチクリ言われたことがあるのです。
案の定、今朝も「ゴミが落ちるので、掃除に入らせて下さい」と声をかけましたが、
こちらをチラッと見たきり、あとは黙ったまま、自転車でどこかに出かけていかれました。
午後、自転車で戻られたので、「どうもありがとうございました」とお礼を言ったのですが、
またしてもチラ見の無言でした。
普段から、うちの会社では、隣近所に迷惑をかけそうな現場において、
一、先手をうっておくこと(一言了解を得ておく)。
二、葉っぱが落ちなくなったら、真っ先に掃除しておく。
三、もちろん、きれいにする。
といった、きわめて一般的(だと思う)なルールで作業しているのですが、
今日のようなご近所さんに出くわすこともたまにはあります。
というわけで、「きれいになるねえ」とか「気をつけてやりんさいよ」と声をかけてくれるご近所さんは、ほんと、励みになるありがたいご近所さんなのです。