雪も止んで、青空が戻ってきました。 ですが、残っている雪を考慮し、現場はお休みにして 会社のほ場で、茶庭づくりの仕込み作業、となりました。 石畳のアプローチは骨組みが完了しているので、細部の石選びも具体的になります。 貼り石用に、小ぶりなものを集めました。 役石の候補生を積み込みます。 役石とは、茶庭で意味を持って置かれる石、のことで 大きさや形も、目的ごとに異なってきます。 茶室と庭を結ぶ沓脱石も、役石のひとつです。このたびは、四角い加工石 ( 御影石です ) が出動することになりました。 真砂土も土のう袋に入れて、準備すれば 漆喰を練りやすくなります。 明日は、腰掛待合 ( 待屋 ) のベースと玄関アプローチを仕上げて、つくばいや沓脱ぎ石を据えていく予定です。 庭の動線がほぼ決まることになります。 ところでお正月休み、岡山を訪れた際に ( 1月3日ブログ「吉備国にてお正月」) 撮影した 腰掛待合 ( 待屋 ) を二点、つくばいを一点・・・。 上の写真は、岡山後楽園の茶祖堂にある待屋です。 主人に呼ばれるまで、待つ場所になります。 同じく茶祖堂のつくばいです。 お茶席入りする前に身を清めるための設備になります。 下の写真は、重森三玲記念館にある天籟庵の待屋です。 待屋の足下にしてもつくばいにしても、色んな石で構成されています。 ひとつひとつの石に役割が与えられているものです。 約束ごとに従って、 限られたスペースの中でアレンジしつつ、 庭づくりは進んでいきます・・・。