わしゃあ、植木屋じゃけぇ。〜広島己斐の庭師のブログ〜
参考になる腰掛待合
ニックネーム: 己斐の猿飛えっちゃん
投稿日時: 2011/01/17 20:43

雪も止んで、青空が戻ってきました。
雪から晴れへ
ですが、残っている雪を考慮し、現場はお休みにして

会社のほ場で、茶庭づくりの仕込み作業、となりました。

石畳のアプローチは骨組みが完了しているので、細部の石選びも具体的になります。
貼り石の準備
貼り石用に、小ぶりなものを集めました。
軽トラに積んだ役石
役石の候補生を積み込みます。
役石とは、茶庭で意味を持って置かれる石、のことで
大きさや形も、目的ごとに異なってきます。


沓石となる御影石
茶室と庭を結ぶ沓脱石も、役石のひとつです。このたびは、四角い加工石 ( 御影石です ) が出動することになりました。
真砂土の準備
真砂土も土のう袋に入れて、準備すれば
漆喰を練りやすくなります。

明日は、腰掛待合 ( 待屋 ) のベースと玄関アプローチを仕上げて、つくばいや沓脱ぎ石を据えていく予定です。
庭の
動線がほぼ決まることになります。


ところでお正月休み、岡山を訪れた際に ( 1月3日ブログ「吉備国にてお正月」) 撮影した
腰掛待合 ( 待屋 ) を二点、つくばいを一点・・・。
岡山後楽園 茶祖堂の待合
上の写真は、岡山後楽園の茶祖堂にある待屋です。
主人に呼ばれるまで、待つ場所になります。
岡山後楽園 茶祖堂のつくばい
同じく茶祖堂のつくばいです。
お茶席入りする前に身を清めるための設備になります。

下の写真は、重森三玲記念館にある天籟庵の待屋です。
重森三玲記念館 天籟庵の待合
待屋の足下にしてもつくばいにしても、色んな石で構成されています。
ひとつひとつの石に役割が与えられているものです。

約束ごとに従って、
限られたスペースの中でアレンジしつつ、
庭づくりは進んでいきます・・・。


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