今年もこの時期がやってまいりました。
あいやまガーデン年末の大仕事 「バラの雪囲い」
積雪により枝が折れるのを防ぐために
250種3000本のバラを1本ずつ丁寧に雪囲いしていきます。
富山県では湿った重い雪がたくさん降るので
大事な枝が折れたり、太い枝が雪で潰され根元から株が裂けてしまうことがあります。
大事な植物を雪に台無しにされてたまるものか。
ということで、あいやまガーデンも含めて富山県の庭師たちは
雪囲いや雪吊りに大忙しなのです。
こちらが完成形です。
あいやま流バラの雪囲いを説明しましょう。
まず、株の上から3分の1ほどの小枝を切り落とします。
小枝が無くなることで株の上に積もる雪の面積が減ります。
次に棒を立てます。
縄で枝を絞った時の縄の位置を想像しながら立てるのですが、
棒の位置が株から近すぎても遠すぎてもやりづらいのです。
最後に縄で絞ります。
小さいもので1ヶ所、背の高いもので2ヶ所絞ります。
なるべく株の頭が小さくなるように、上の方でしっかりと絞ることが大切です。
はじめに縄を棒に結んでから株を巻いていくのがポイントです。
バラの棘により、手袋も合羽も激しく消耗するこの大仕事。
全てを完了したときには、バラ園が冬の風情に包まれます。
もうしばらくしたら、静かな冬景色の園内も紹介したいと思います。