先週、1年ぶりに長崎、平戸の実家へ里帰りをしてきました。
今年はお盆に帰れなかった事もあって、体力の不安はありましたが、
やっと取れたお休み(1泊2日)を利用して強行してきました。
・・・と大袈裟ですが、
新幹線と在来線を乗継ぎ、後はレンタカーでの移動ですけどね(笑)
それでも、移動だけで7〜8時間、
家に着いたころは陽も傾き初め、
待ちくたびれた母は心配そうに玄関先に出て待っていてくれました。
そんな母はもう93歳。
毎年、帰るたびに細く小さくなってる姿を見ると胸が締め付けられますが、
それと同時に今年も会えて良かったと胸を撫で下ろします。
時間の無い私は帰るや否や、父のお墓参りに向かったのですが、
久々に帰った娘と少しの間も一緒にいたいのか、
数日前にお墓参りしたはずの母も少し不自由になった足を引きづりながら
木の枝の杖をつき、付いて来ます。
その姿を見ると、何とも愛おしい気持ちが溢れてきて涙がこぼれそうになりました。
無事にお墓参りを済ませた頃にはもう夕暮れ、
急いで夕飯のお手伝いをしようと山道を下っていると、
足元に沢山のどんぐり(マテバシイ)を見つけました。
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私が幼少の頃、貧乏だったこともあり、おやつはいつも自身で野山で調達U+203C(笑)
山の獣たちと競う様に野イチゴや桑の実、グミやヤマブドウ、アケビやムベ、
ナツハゼや山桃、イヌマキやイヌビワ、栗やシイの実を採って食べたものでした。
そしてマテバシイもその一つです。
懐かしさに思わず拾い集め、食べてみることに。。。
他のドングリに比べ灰汁の少ないマテバシイは生でも食べられるのですが
小さなころ、茹でて食べていたので今回も茹でてみる事に・・・
皮が固いマテバシイはなかなか柔らかくならないので少し長めに茹でるのですが、
待ちきれない人はフライパンで炒ると早く美味しくいただけます。
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少し時間はかかりましたが、ゆで上がった熱々のマテバシイの皮を剥き、
?十年ぶりに食べたマテバシイの味は
決して「おいしい〜U+203C」と言えるものではなかったけれど、
幼少の頃の昔懐かし味と一緒に沢山の思い出が蘇ってきました。
そんなマテバシイの実を頬張ってる私を年老いた母が憐れむような目で見ながら一言。
「そぎゃんもん食べにゃでけんごとひもじかったとか〜?U+203C」
通訳すると・・・・
「そんなものまで食べないとたまらないほどお腹すいてたのかい?」。。。。。
イヤイヤ、母さん、
わたしゃ〜道中で駅弁も堪能したし、
熊でもイノシシでもね〜よU+203C( ̄▽ ̄lll)(笑)
長いようで短い秋の夜に昔話に花を咲かせ、楽しんだ後、
早めに床に就いた母の寝顔を見ていると、
何だかんだ言いながらいつも気丈に振る舞う母の強さと深い愛に触れて、
改めて母の偉大さを感じた夜でした。
いつまでも長生きしてね 母さん。。。
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