先日の弾丸帰省で平戸へ帰った時の話です。
滞在時間はアッと言う間に過ぎ、
翌日の朝には京都に向かうために帰り支度です。
小さなキャリーバックに洋服を詰め込んでる私に、
母は少しでもお土産をと思ったのか、
「ジャガイモや人参は持って帰らんか?」と。。。(汗)
母心が嬉しいけれど「いえいえ、お気持ちだけで・・・・・」と断り、
いざ、レンタカーに乗って出発です。
「忙しない思いさせちゃったけど、又帰ってくるからね」と言いながら車に乗り込むと
悲しそうに顔を歪め、細く白くなった手を一生懸命振って送り出してくれました。
私は溢れだす涙をぬぐいながら、気持ちを切り替え、ハンドルを握りました。
暫く走ると、青く輝く秋空と海、
そして、セイタカアワダチソウの風景が目に飛び込んで来ました。
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私は思わず車を止め、
故郷の風景を残すべくシャッターを押しながら深呼吸。
母の愛の様に穏やかで温かいお天気に背中を押されながら車に戻りかけると
その道端に大きなマキの木が。。。
そのマキの木には何とも可愛らしい実が生っていました。
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前回のブログでも書いたのですが、
幼少のころ、獣たちと競う様に木の実を食べお腹を満たしていた私、
勿論、このマキの実もその中の1つでした。
懐かしさにと本能?で思わず手が動き、むしり取って食べていました。
緑色のところは種で、赤いところは実なのですが、
今、改めて食べてみると何とも薄らボケたお味で、
ほんのりとした甘さで特別にうまいといえるものではありませんでしたが、
昔はこの甘さでも貴重に感じ、胃袋を満たす大事な食料(おやつ)でした(笑)
そして、もう1つの思い出は、
このマキの葉を使って十字手裏剣を作ったものでした。
作っては友達と戯れ、お腹が空けば実を食べる・・・・・という、
子供ならではのルーティンで過ごしていたものです(笑)
そんなマキの木、実は平戸市の木であり、巨木が多数存在し、
中でも亀岡公園にある樹齢400年と言われるマキの木は文化財にも指定されているそうです。
大小21本がカギ型に並び、最大幹回り5.5m余の物もあるそうで、
他に類がない見事なものであるそうです。
今更ながらそんな事実を知った私ですが、よく考えてみると、
実家も防風樹として昔から数十本のマキの木が植わっていましたが、
今年はバッサリ切り落とされておりました〜(ーー;)(汗)
そんなこんなで、バタバタ弾丸帰省は嵐のごとく過ぎてしまいましたが、
何より母の元気な顔が見られて、とっても嬉しかったです。
願わくば、今度はもう少し余裕を持って帰りたいかな♪
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