花と樹と風と土 ガーデン工房 結 -YUI- のガーデン通信
HANA sakaso プロジェクト with mother Love 〜イベント前日
ニックネーム: 向井康治
投稿日時: 2011/09/10 05:59

山元町4日目。
この日も暑い一日でした。

朝から仮設住宅をまわり、アプローチの仕方と設置状況を確認、地図を作成しました。
地元の花ボランティアのみなさんや中学生たちの力を借りて今回製作している寄せ植えが630個あまり。
イベント当日午後からそれらを1個1個、仮設住宅に入居中のみなさんに手渡しで配る予定です。
20名ほどのメンバーのうちアロマ、手作り雑貨、巨大パエリア班と会場で一般の方とさらに寄せ植えを製作するスタッフを残すして、6名とクルマ3台がこれに当たることになるのですが、いかんせん不慣れな地ですので下見と実際の入居世帯数を記した地図とが必要でした。

山元町は太平洋に沿って南北に長く、その中央を国道6号線が貫きます。

ここに地図があります。

国道の海岸側にストロベリーラインがあってイチゴのハウスがずらりと並んでいたということですが、こちらは壊滅的な被害を受けました。津波が被害を及ぼした境界線はおおよそ国道に一致します。

そしてこれが町の西側を南北に結ぶアップルライン。リンゴ農家が並びます。



今回まわる仮設住宅は5か所。それらは山下中学から南側の、国道とアップルラインに挟まれたエリアの中に点在していました。
これは、そのアップルラインを辿りながら海岸線を望んだところ。

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遠く茶枯れた田畑が見えますが、これが津波の押し寄せた場所なのだそうです。
塩害で草木はまだ復活できずにいます。

今回は災害復旧の仕事で来た訳ではありませんので、被災地そのものへ出かける事はしていません。
遠くこのように望みながら一刻も早い復旧と復興を祈るばかりです。

[画像]

こちらが高瀬西石山原地区の仮設住宅。

この日はちょうどその一画に、川越と横浜と地元の造園業者のみなさんが一緒になって植栽を施しあずまやを建設中でした。

[画像]

殺風景になりがちな仮設住宅ですが、そこに緑が加わると一気にうるおいが生まれる気がします。
若い職人さんと少し話をしたのですが、この町で活動する人たちは不思議なくらいみんな爽やかな笑顔です。
町の人たちの生み出す、この町そのものの力なのでしょうか?

道すがら美しいヒマワリの畑がありました。



そして、至る所にあるリンゴの林にはたわわに実ったリンゴがすでに赤味を帯び始めていました。

[画像]


この日も山下中学では「山下花いっぱい」ボランティアのみなさんが大勢来てくださり、わいわいとにぎやかに寄せ植え作りを楽しんでいってくれました。



つぎつぎと生みだされていく寄せ植えに、わたしも武内さんも水をやって運び出すのが追い付かないほど。

学校は午後になると合唱コンクールの練習に余念のない子供たちの歌声で溢れます。
そのためになかなか参加してもらえないのは残念ですが、彼らの歌声に包まれていると何やらとても幸福になって疲れも吹き飛びます。
「ハレルヤコーラス」や「流浪の民」などの調べがもう耳を離れず、ボランティアの方たちも「中学生とは思えないよね〜」と嬉しそう。

休憩はこの学校のシンボルであるくすのきの下の校歌碑のそばでいただいたのですが、

[画像]

思わずかつての中学生たちから、校歌の合唱が始まりました。
「まだまだ覚えてるもんだなぁ〜」
歌声に加えて、笑い声もまた絶えることにない午後のひと時でした。


今日はいよいよイベントの準備がはじまり、夕方からは鎮魂のキャンドルナイトです。
大宮のゴスペルサークルの合唱と全員によるフォークダンス。
チーム宮崎による肉巻きおにぎりや地鶏の炊き出し。
われわれのメンバーもパエリア班を除いて全員が終結して一気ににぎやかになる予定。
楽しみです。




みなさまからの支援に加え、温かい応援のメッセージをお待ちしております。
ご協力頂ける方は以下のサイトからご連絡をお願いいたします。

HANA sakaso プロジェクト with mother Love










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