花と樹と風と土 ガーデン工房 結 -YUI- のガーデン通信
HANA sakaso プロジェクト with mother Love 〜花のお届け、再び
ニックネーム: 向井康治
投稿日時: 2011/11/14 06:57

HANA sakaso プロジェクト with mother Love、11月の活動2日目。
と言いますか、今回わたしが参加できなかった資材搬入や寄せ植え製作を含めれば6日目、11月13日です。

適度に曇って暑くもなく寒くもなく、全力で走れば軽く汗ばむ程度の、この日も前回同様絶好の「花のお届け日和」となりました。

前回9月11日に、寄せ植えの数の関係でどうしてもお届けできなかった4か所の仮設住宅に、およそ400鉢の花を届けることができました。ようやく!



今回のメンバーは総勢8名。
初めての参加は、中学3年のわたしの娘を含めて5名です。



しかし、そうとは思えないくらいみんな元気に1戸1戸の仮設住宅を回り、明るく声を掛けていました。
いえ、内心は少しドキドキだったかも知れません。2か月前のわれわれがそうだったように…
実際、娘に後で聞くと、「かなりテンパッてた。…ちゃんと話できてたかなぁ」

そんな中、ベテランの武内さんは1軒1軒に時間を掛け、住民のみなさんとの交流をとても大切にしている様子でした。



最初のナガワ仙台工場仮設住宅(130戸)では、配り終えた後に集会所に立ち寄らせていただき、住民の方や「仮設住宅カフェ」のボランティアのみなさんとお話ししたり、おいしいリンゴを御馳走になったり…



前回とは配る鉢の大きさも数も違っていてかなり楽になったとは言え、相当にまったりとしたゆとりのある活動となりました。

前回の壮絶な、常に全員が走りまわるような状況はリーダーを任されたわたしの緊張と不慣れが原因だったのかもしれませんねぇ。反省です。


同様に浅生原東田仮設住宅では、集会所で手作りストラップの製作指導をされていた山下中学校の渡辺校長先生とお話しする機会を持ちました。



退院されて間もないというのに相変わらずバイタリティーに溢れて、次から次へと様々な企画を生み出す渡辺先生。
もともとわれわれのプロジェクトも先生にお声掛け頂いたところから始まったわけですが、今は仮設住宅のみなさんが手作りのストラップを製作し、その売り上げを義援金に充てようという企画を進められています。
もちろん義援金集めも大切ですが、それ以上に大切なのが仮設住宅のみなさんが楽しく働いて何かを作り、わずかながらも収入を得るという、その自立に向けたプロセスなのだというのが先生の常に一貫した姿勢ですね。
HANA sakaso プロジェクト with mother Loveの活動も、だから多くの地元のみなさんと一緒に進めてきました。
これがその手作りストラップ。



そして、これが山下中学校の生徒さんたちが支援感謝の気持ちを込めて作った卓上飾りです。



先生からプレゼントしてしていただき、みんなでしばし5円玉に矢を通す方法について悩みました。

一人一人に明るく声を掛けてくださり、冗談を連発し、その間も通りかかる仮設住宅のみなさん一人一人に声を掛け…
ご自身の住宅も半壊状態で震災後入院もされたというのに、今はこうして休日ごとに仮設住宅を訪ねたりお礼行脚の講演旅行に出られたり、精力的に活動されている渡辺先生には、ただただ脱帽です。



その先生からさらなる元気を分けていただき、再び花のお届けに戻ったみんなです。



前回は暗くなり始めた18時くらいにギリギリ終えたお届けでしたが、今回はいろいろ地元の方と交流したり昼食をしっかり取りながらも終了は14時頃!


そうなれば、当然みんなでしたい事があります。

昨日の続き!
坂元駅前の土入れです、。



3人が8人に増えただけで、よもやこれだけ違うとは!
たしかに昨日は3人とも始めからヘトヘトではありましたが…
気が遠くなるほど巨大だった土の山が、みるみる減っていきます。



これで14日の活動の目途も付いたと思われる16時過ぎ、この日の活動は終了となり、最終日まで残るわれわれ4人を残して、みんなそれぞれにそれぞれの活動の舞台に帰って行きます。



解散場所の山下中学への帰路、被災地の真ん中を南北に貫くストロベリーラインを通ってその惨状を目に焼き付けてもらいました。
その光景をいつまでも忘れることのないように。

そして今回の活動全体を通して、一人一人の心に素敵な花が咲いたことを祈りながら、しばしの別れを惜しんだのでした。



みなさまからの支援に加え、温かい応援のメッセージをお待ちしております。
ご協力頂ける方は以下のサイトからご連絡をお願いいたします。

HANA sakaso プロジェクト with mother Love






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