花と樹と風と土 ガーデン工房 結 -YUI- のガーデン通信
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5時、宿の玄関に集合。気持のよい山の朝。 宿の側を流れる沢に降りては、手頃な石を裏返します。 最初の頃はとても小さなカワゲラ程度しか見つからなかったのですが… ヒゲナガカワトビケラ! 体長3〜4センチはあります。 クモの糸みたいなもので小石をかき集めて川石の底に張り付いていたのを見つけました。 それをほぐたらぞろぞろ出てきたのですが… 「おおっ!」 うちの娘なら絶対、ここは悲鳴です。 睡眠不足の向井助教も、弁当の買い出しに出かける前に駆けつけてくれました。しっかり休んで(十分早起きですが…)、少なくとも目の充血が治まっていたのでひと安心。 その向井さんの携帯キット。精密ピンセットとかいろいろ入っていてかっこいい。 向井さんはわれわれがさんざ探しあぐねていた生き物を、ふらっと沢に降りるとあっという間に見つけて何匹も捕獲してしまいますから…すごい。 ガガンボの幼虫! 田んぼで見かけるガガンボの優に10倍はあるかと。 沢ガニ! そして、これはわたしが発見。 ヘビトンボというのだそうです。 「風の谷のナウシカ」では腐海の底に居たような気がします。もちろん、もっと大きい奴が。 これの成虫を調べてみたのですが… 虫ナビというサイトにリンクを張らせてもらいましたので、ご覧ください。 このやはり腐海の空を飛んでいそうな奴は、確か昔、捕まえたことがありました。子ども心にもこの世のものと思えないその姿に、恐怖を越えて感動すら感じたことを覚えています。 いったん宿に戻って温泉に入り、次にひとり出直したわたしは雨の中の今度は植物のフィールドワークでした。 山の草花たちも今が花盛りでした。 本当はここのところは流すところではないのですよね。 雨の中の慌ただしい峠道の散策でしたが… しっかりと木イチゴだけは収穫しました。 ちょうど完熟して触れるとぼろぼろとこぼれ落ちる果実は、ちょうど今が食べごろ。 とても甘いその実は調査チームのみなさん全員で分け合ってもまだ十分なほどありました。 |