庭ブロでお世話になっている「すずらん」様が、手漉和紙について 書かれていたので、少し前の事ですが投稿してみます。 ちょっと仕事で、和歌山県の有田市清水町にある 伝統工芸 紀州手漉和紙 保田紙の里を訪れました。 ヾ(*゚0゚)ノ Ohなんと…約15の工程を経て、 手漉き和紙が出来上がるのですね〜。 こちらでの主原料は楮(こうぞ)です。 ガーデニングで植栽されている方もいらっしゃいます。 6月頃に赤く熟す、集合果実がカワイイです。 楮(こうぞ) を「刈り取って」、「炊いて」、「剥いで」、「足で踏んで」、「水で洗って」 「ゴミを取って」、「寒晒し(天日乾燥)して」、「釜だき」。 「塵より」で細くヨリます。 私の訪問のために、高齢者の方が準備下さり実演君です。 「ありがとうございました」 これを更に「叩解」(こうかい)と言って、 切り ほぐしたり押しつぶしたりします。 いよいよ「紙漉き」です。 熟練するまで数十年と云われ、 後継者はこの女性独りだけ。 伝統工芸は守りたいですね。 次に「圧搾」して水分を切ります。 ある程度水分が切れたら、「板に貼り」付けます。 次は「紙干し」 最後に「紙選り」をします。 スポーツメーカー等とも提携され、ユーザー注文も含め こんな商品が生まれます。 名刺 葉書 掛け軸 近くのお土産ショップ(吉野三茶屋の「物産館・ものづくり館」)では、 商標があるので撮影はしませんでしたが、和紙で造った 野球のグローブ(超有名なブランドと提携)なども 販売されていました。ネットで「和紙のグローブ」でヒットします。 和紙の手触りは、心落ち着く「癒し系」ですが、伝統を守り続けるには 相当なご尽力が必要と知りました。 真冬の最盛期…手漉師の手のひらは、和紙以上に荒れるそうです。 当時の訪問でご協力頂きました、現地スタッフの皆様、 アシストをして下さった、和歌山県庁職員の皆様、 ありがとうございました。 ローカルなお話でしたが、日本各地で失われようとしている 伝統工芸は数知れません。一人が何とか出来るものでも ありません。国や行政が深く係わって、守って頂きたいものです。 そして、私たちにも充分な理解が必要です。 改めて現実を見せられ感慨深いです。