道端や田畑に生える1年草のイヌタデ。 夏の間から秋が深まる季節まで長い間見かける草です。 私の幼いころは、花をこそぎとってはままごとの茶碗に盛り、 お赤飯に見立てて遊んだものでした。 その遊び方ゆえか、別名「アカマンマ」と呼ぶ事もあるそうな。。。 『蓼(たで)食う虫も好き好き』・・・という諺がありますが、 辛くて口がただれるほど、タデ(ヤナギタデ、ホンタデ、マタデとも言う)には、 葉に辛味があり、それでもそれを好んで食べる虫もいることから、 人の好みは様々である例えとなったそうです。 50種類以上ある中でも、タデ(ヤナギタデ、ホンタデ、マタデ)は、 若葉、若芽を摘んで、料理の辛味として添えられるそうです。 また、熱湯で茹でて水に浸してから、あえものなどにして食べます。 その中で代表的なのが、アユの塩焼きにはつき物のタデ酢。 タデ酢は、葉を摩り下ろして食酢と混ぜたものである。 しかし、このイヌタデは辛みもなくて、食用として扱われることも少なく、 今ではただただ繁殖力旺盛な雑草扱いとなっています。 ところで、この「イヌ」って何だ?って思った事ありませんか? この「イヌ」が付く植物は意外と多くて、 イヌタデ、イヌホウズキ、イヌビエ、イヌハッカ、イヌムギ、イヌガラシなどなど、 あげたらキリがないないのですが、 「イヌ」が付く意味として、 役に立たない(・・・思ってたのと違う)とか、食べ物にならない・・・など、 さんざんな意味合いとして使われているようです。 でも、その役に立たない例えになってるイヌ=犬の立場は・・・ははっ(汗) 今の世知辛い世の中では、人間に癒しを与え、無償の愛情を注いでくれる犬達に 役に立たないなんて・・・ とてもとても言えませんっ! ・・・って、草の話から、いつの間にか犬の話に脱線してしまった〜(汗)。 結論、イヌタデは食べてもあまり美味しくないって事だっけ? 犬は十分に人間の役に立つ・・・って事だっけ? はははっ。 T